先日地下鉄に乗った時のお話。
まばらに座っている車両。私の前に座っている親子。
母親は30歳くらい子供は女の子で4歳くらいかな。
化粧はしていなくて少々疲れ気味。携帯片手にメールを打っていた。
子供も疲れているのか、起きているけどぼーとしている。
小さいから足がぴっと座面にまっすぐにのびている。
素足にビニール製の青いスリッパをはいていた。
横になったり座りなおしたり、子供とは時々目が合った。
もう片方の母親の左手は、、、子供の右手を握っていた。
・・・親子の繋がれた手。優しく握られた手・・・
いろいろ想像してしまった。
「生きていたら日々いろんな事があるけど、きっと一生懸命に生きているんだろうな」
子供が母親に話しかけた。
子供の耳元に顔を近づけ語りかける母親。
2人の顔が少しほころんだ。
親子は先に降りていくようだ。
子供が座席からピョンと降りた時、キュっ
歩くと、キュっ キュっ キュっ キュっ、、、、
昔よくあった音の鳴るスリッパだった。
かわいい音に安心した。
ここにいるよ。そこにいるんだね。な音だった。
「元気にごはんいっぱい食べておおきくなるんだよー」
3駅程の時間でした。
みんなそれぞれの日常。
いろんな事があるけど、前を向いて歩いていきたいな。
そう、もうすぐ、
いわさきちひろの映画が始まるはず。。。
母親と観に行こうかな。